何か面白い資格がないかと検索する中で「日本化粧品検定」という検定を発見しました。
「化粧品会社に勤めているけど、化粧品の知識は備わっているのだろうか」
それを確かめるために勉強して受験することを決意しました。
結論からいうと、化粧品会社に勤めていても公式テキストには知らない内容がたくさん載っていました。
たとえば、化粧品の歴史については、化粧品会社に勤めていてもなかなか触れることはありません。また、私の会社ではネイル製品やオーラルケア製品を扱うことはないので、それらの知識もありませんでした。
でも、テキストを読み、理解を深めることで2級を受けずして、1級にいきなりチャレンジして無事に合格することができました。
1級は1問1点の問題が60問。
60点満点で合格基準点が42点ですが、58点を取ることができました。満点を目指していただけに少し悔しかったですが、資格を取得できたことには変わりはありません。
私は化粧品会社に勤めているので、化粧品の最低限の基礎知識は持ち合わせていました。
でも、それほど難しい試験ではなく、化粧品について詳しくない人でも、適切な対策をすれば取得できる資格だと感じました。
このブログでは、「日本化粧品検定」の概要や合格するために必要なことを詳しく記載します。
化粧品検定とは
そもそも「日本化粧品検定」とはどのような資格なのでしょうか。
(一社)日本化粧品検定協会のホームページには下記のように記されています。
日本化粧品検定は美容関係者をはじめ生涯学習を目的とする
https://cosme-ken.org/about/
一般の方々や学生など、幅広い年齢層の方を対象に、
化粧品・美容に関する知識の普及と向上をめざした検定です。
私のような化粧品関連の仕事に就く人のキャリアアップはもとより、化粧品や美容に興味がある人が知識を深めるために資格を取得するパターンも増えてきています。
芸能人などの取得者も増えてきているような印象を受けます。
実際、化粧品検定の累計の受験者数は、2023年までに約132万人となっています。
日本の人口が約1億2,000万人ですので、日本人の100人に1人ほどは化粧品検定を受けているようなイメージです。(※これまでの累計受験人数なので一概にそうとは言えませんが…)
化粧品検定の各級の概要
日本化粧品検定は3級、2級、1級の3段階があります。それぞれの概要を表にしてみました。
3級 | 2級 | 1級 | |
---|---|---|---|
受験資格 | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
受験料 | 無料 | 8,800円(税込) | 13,200円(税込) |
試験方法 | web試験 (公式HPから受験) | 会場試験 (マークシート4択) | 会場試験 (マークシート4択) |
試験時間 | 無制限 | 50分 | 60分 |
検定スケジュール | いつでも | 5月・11月 (年2回実施) | 5月・11月 (年2回実施) |
受験地 | 公式HPにて受験 | 全国の都市(HP参照) | 全国の都市(HP参照) |
出題範囲 | 2級・3級対策テキスト | 2級・3級対策テキスト (3級の内容を含む) | 1級対策テキスト 2級・3級対策テキスト (2‣3級の内容を含む) |
内容 | 美容皮膚科学 | 美容皮膚科学 | 化粧品科学 |
合格ライン | 正答率80% | 正答率70%前後 (試験難易度により変動) | 正答率70%前後 (試験難易度により変動) |
合格率 | 非公開 | 約72% | 約66% |
コンセプト | ワンランク上のキレイを目指す | 美容を語れる人を目指す | 化粧品の専門家を目指す |
合格率は2級で約72%、1級で約66%と高い割合になっています。しっかりと対策さえすれば合格は難しくはありません。
ただ、対策をしないと化粧品会社に勤めている人でも落ちてしまします。実際、私の知り合いでも化粧品会社に勤めているにも関わらず1級の受験に失敗して、受験料を水の泡にした人がいました。
また、1級を受験するからといって1級のテキストのみ勉強すればよいわけではありません。1級の試験範囲には、3級と2級のテキストの内容も含まれています。
また、3級はweb上でいつでも誰でも何度でも無料で受験することが可能です。
無料で取得できる資格の1つではあるので、2級や1級を受ける予定がなくても、どんな試験なのかを知るうえで受験してみても良いと思います。
無料の試験ですが、1級や2級に合格するのと同様に合格証書も発行されます。
私も最初は、無料だからという理由でなんとなく3級を受験したところから始まりました。でも、合格証書が手元に届くと、少し嬉しいものですよ。
日本化粧品検定1級の勉強方法
化粧品検定1級の合格には、公式テキストが必須です。
試験は基本的に公式テキストに沿った内容から出題されます。逆をいうと、公式テキストさえあれば合格しようと思えば合格できます。
また、先にも記載しましたが1級の試験にも3級と2級の内容が出題されます。従って2級・3級の対策テキストも読んでおいた方が良いでしょう。
私も念のため、両方のテキストを購入しました。
公式テキストについては、公式ホームページ、本屋、ネットのどこで購入しても内容が異なるわけではありません。
私は楽天市場ユーザーなので、ポイントをためるために楽天ブックスで購入しました。
リンクを貼っておきますので、私のように楽天ユーザーの方はこちらからの購入をお勧めします。
また、日本化粧品検定協会のホームページには公式問題集も販売されています。私自身は、この問題集は購入しませんでした。
でも、試験会場に行った際、受験者のほとんどの人が所持していました。公式問題集から同じ問題がそのまま出題されることもあるようなので、完全に対策したい人は購入しても良いと思います。
ただ、2級の問題集が2,200円(税込)、1級の問題集が2,640円と決して安くはないなので、テキストと問題集をすべて買い揃えるとかなりの出費になります。
そこで、オススメなのが早期申込キャンペーンを活用することです。
化粧品検定は5月と11月の1年に2度の試験が開催されます。申し込みはインターネットで3か月ほど前から受け付けています。
その受付を開始してしばらくは早期申込キャンペーンとして、模擬試験を貰うことができます。私は、早期申込をして模擬試験を貰い、それで実践練習をしました。
実際の検定試験に近い内容で、本番での出題の傾向がよく分かりました。模擬試験を解いてみると、テキストのどの部分を読み込めばよいのかも、なんとなく分かってきます。
テキストの読み方についてですが、満遍なく読むのはもちろんですが、「検定POINT」と書かれた箇所や赤字や太字で書かれている箇所も重点的に覚えましょう。
私は「化粧品成分検定」という資格も取得しているのですが、そちらは暗記だけでは乗り切れない応用問題が多かったです。でも「化粧品検定」は暗記さえしていれば、なんとかなると感じました。
絶対に出題される内容としては「界面活性剤」のパートがあります。しかし、界面活性剤はカタカナの成分名がややこしく少し苦戦すると思います。
そこで、意外と役に立ったのが化粧品検定協会のYouTubeにあがっている「界面活性剤の歌」です。
何回か聞いているとリズムが頭に刻まれます。
私は試験が終わった後でも、このラップ調の歌が頭に勝手に流れてくることがあります(笑)
化粧品検定1級取得に必要な勉強時間
勉強時間は人によって異なると思います。
私は新年の目標に「化粧品検定1級取得」と目標に立て、5月の試験を受験したので約5か月勉強したことになります。
でも、基本的には通勤電車の中でテキストを読んでいた程度です。最初はテキストを覚えるというよりも、なんとなく流し読みをしていました。
本格的に記憶しようとしたのは、試験1か月前。でも、テキストを3周ほど流し読みしていたので、ほとんどスラスラと覚えることができました。
私は直前に焦りたくないタイプなので、かなり時間をかけて勉強しました。でも、合格者の体験談をネットなどで読んでいると、2週間ほど勉強しただけで合格した人や、一夜漬けの勉強で合格した人もいます。
とはいえ、1級の受験料は13,200円と決して安い金額ではありません。落ちると金銭的にもショックは大きいです。時間をかけられるのであれば、時間はかけた方が良いのは間違いありません。
また、5か月も勉強していると試験が終わって時間が経っても、知識として定着しているのを実感できます。私の現在の仕事や、このブログ執筆にも役立っているのは間違いありません。
資格を取得することが目標の人であれば、あくまでマークシートの選択問題なので短時間の勉強でも問題ないと思います。でも、資格を取得してその知識を自身の生活等に生かしたいのであれば、勉強しながら理解を深めるに越したことはありません。
まとめ
ここまで記載してきたように化粧品検定1級は、決して難易度の高い試験ではありません。テキストをしっかりと読み込めば受かることはできます。
私も何回もテキストを読み返して、理解したうえで試験に臨みました。しかしながら、やっぱり試験会場に行くと緊張するものです。
でも、マークシート方式60問で70%正解していればいいのです。逆をいうと18問は間違えてもいいのです。
マークシート方式なので、適当に答えても正解している可能性だってあります。
本番では焦らずに落ち着いて臨んでください。
また、私は化粧品検定1級を合格した1年後には「化粧品成分検定1級」にも挑戦して、独学で1発合格しました。
化粧品成分検定についても記事にしていますので、もし興味がありましたら読んでみてください。