「化粧品成分検定に興味があるけど、なんだか難しそうで不安だ」という人は多いのではないでしょうか。
「成分」と入っていると理系の知識が必要な気がして不安ですよね。
実は、筆者は文系大学の卒業で化学の知識は一切ありませんでした。それでも2023年12月の試験で、いきなり1級を受験して一発で合格することができました。
その経験を元に化粧品成分検定1級に一発で合格した私の経験から、合格までのアドバイスを記載したいと思います。
化粧品成分検定とは
そもそも化粧品成分検定とは何なのか。
(一社)化粧品成分検定協会のホームページには下記のように記載されています。
化粧水や美容液、シャンプー、日焼け止め、ベビー用化粧品など、身の回りにあふれる化粧品に記載されている全成分の情報、及びパッケージに記載されている情報を読み解けるように導く検定です。当検定で学ぶことにより、自ら必要な目的にあった化粧品を正しく選択できるようになります。
https://www.seibunkentei.org/about/
2001年4月より、化粧品のパッケージには全成分表記が義務付けられています。また、記載にあたって下記のようなルールがあります。
- すべての配合成分を記載する。
- 配合量が多い順に記載する。
- 配合量が1%以下の成分は、記載順序は自由である。
- 着色剤は、配合量にかかわらず末尾にまとめて記載する。
化粧品のパッケージにはすべての成分が配合量の多い順に記載されています。つまり、パッケージに記載されている全成分を見ると、おおよそどんな化粧品なのかが推測できるのです。
化粧品成分検定の勉強をする中で、1つ1つの成分の特徴を理解できます。成分といっても無数にありますが、勉強を進めるとその名称からどんな成分なのか推測できるようになってきます。
まずは無料web試験の3級から
化粧品成分検定は3級、2級、1級と3段階に分かれています。
3級(入門) | 2級(基礎) | 1級(応用) | |
受験料 | 無料 | 7,700円(税込) | 12,100円(税込) |
試験方法 | web試験(10問3択) | 会場試験(マークシート方式) 試験時間は70分 | 会場試験(マークシート・記述方式) 試験時間は90分 |
合格率 | 非公開 | 68% | 65% |
化粧品成分検定3級はWeb上で無料で受験することができます。
下記リンクから受験することが可能なので、一度挑戦してみてください。
この3級は無料で何度でも受験することが可能です。気軽に何度でも受験してみてください。
何回も受験する中で3級の問題を丸覚えできます!
また、1級の試験にも、3級の問題が出題されることもあります。間違えた問題の解説を読んで頭に入れておいて損はないと思います。
とはいえ、3級の問題も意外と難しいです。私も合格まで10回以上挑戦しました。
3級に挑戦して、1級に挑戦してみようと思ってからテキストを購入するという方法でよいと思います。
化粧品成分検定1級の勉強方法
化粧品成分検定1級の合格には、「公式テキスト」が必須です。
このテキストは3級、2級、1級と共通のテキストですので、どの級から受験する人も必ず購入してください。
メルカリやラクマなどのフリマサイトで中古品が安く出品されていることがあります。しかしながら、よく見ると改訂される前の古い情報のものが混じっていることがあります。中古で購入する場合には、写真をよく見て、「改訂新版」と記載されたものを購入するようにしましょう。
公式テキストは、本屋や通販、化粧品成分検定の公式サイトで購入可能です。どこで購入しても金額は変わらないので、楽天BOOKSで購入してポイントを貯めるのが得策です。
このテキストを何度も読み返すことが合格のためには必須となります。
また、私は購入しませんでしたが、公式問題集があればテキストの内容に沿って練習問題を解くことができます。公式問題集からそのまま出題されることもあるようです。
化粧品成分検定問題集<2級> | 1,100円 |
化粧品成分検定問題集<1級> | 1,100円 |
どちらも送料がかかるので、購入する場合は2冊セットでの購入がおススメです。
なお、過去問はネット等を探しても出回っていません。私が受験したときも試験終了後に問題用紙を回収されました。
それでは、具体的な勉強法をお伝えします。
①テキストを読み込む
まずは、テキストを何回も読み込むことが大切です。
私が受験した1級の試験では、テキストのプロローグやコラムなどからも出題されました。
それくらい、テキストの隅々から出題されるので、テキストの読み込みは必須です。
1周目は、なんとなく読み込んで、概要を掴む程度で良いです。私も通勤電車の中で流し読みしてました。
2周目は記憶しながら読むことを意識しましょう。ただ、試験は基本的には選択問題なので、細かく覚える必要はありません。
たとえば、「三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na」という名称を完璧に覚える必要はありません。その名称を見たら2016年に厚生労働省から「シワを改善する」の効能効果の承認を受けた医薬部外品の成分だとイメージできればOKです。
②テキスト後半の化粧品成分検定ドリルを解く
テキストを2周ほど読み込んで概要を掴めたら、実践問題を解いてみましょう。
まずはテキストの後ろの方に掲載されている「化粧品成分検定練習ドリル」から解くのがおススメです。テキストの内容そのままなので、どこを理解できていないのかが一目瞭然になります。
くれぐれもテキストに直接書き込まず、何回でもチャレンジできるようにノート等に解くようにしてください。
③3級のWEB試験も活用
先にも記載しましたが、1級の試験は3級の問題からも出題されます。また、基本的にはどの級も似たような問題が出るので、3級試験だからといって侮れません。
無料で何度でも受験できるので、常に10点満点を取れるように空き時間に解いてみましょう。
④公式問題集を解く
私は公式問題集を購入しませんでしたが、試験会場に行ったときには受験者のほとんどが持っていました。1級の受験料を考えると、試験に落ちてしまう方がお金がもったいないので、公式問題集をケチらずに買った方が良いと思います。
特に、実際の全成分表示を読み解く問題は、テキストにもあまり実践問題がないので公式問題集で慣れると良いでしょう。
⑤エステル油と界面活性剤について調べる
私が苦労したのは、成分の名称からどのような成分に分類されるのかが分からなかったことです。その中でも「エステル油」と「界面活性剤」は特に分かりにくいです。
インターネットで「エステル油」や「界面活性剤」の種類を調べておくと良いと思います。一覧などに触れておくと、名前を見ただけで何に分類されるのかルールが見えてきます。
⑥ネットやSNS、その他参考資料で深堀り
基本的には⑤までで試験には受かると思います。
でも、やっぱり試験を受けるまでは不安だと思うので、知識を深堀りするに越したことはありません。SNS等で「化粧品成分検定」と検索すると練習問題を掲載している人もいますので、探してみてください。
また、実際に化粧品のパッケージに書かれている全成分表を読んでみるのも実践的で面白いですよ。
下記のような書籍で深堀りするのもおススメです。
特に「美容成分キャラ図鑑」は日本化粧品検定協会の代表理事の小西さやかさんが著しており、成分がキャラクター漫画になっていて記憶に定着しやすいです。
まとめ
私が実践した方法以外にも記載しましたが、上記の勉強をすれば1級の合格は間違いありません。
何度も記載しましたが、テキストを繰り返し読むのは絶対条件です。
1級の試験にはテキストに掲載されていない成分も出題されますが、テキストに慣れておくと意外と初見の成分でも役割が簡単に推測できました。
この記事が、化粧品成分検定の受験を検討されている方の参考になると嬉しいです。
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